びずたび出張報告ブログ

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自動車産業が壊れる日 〜自動運転の先にある新しい秩序

自動運転っていつ頃から本格的になってくるのか?車が自動運転になるとどのような変化が起きるのか?
この辺りのことが知りたくて2016年発行の本ですが手にしてみました。

簡単にまとめ
シリコンバレーでは、Googleが自動運転車のテストを公道で毎日試験走行をしており、コンピュータ上でもシュミレーション走行を繰り返している。
この他に、Uber、テスラ、他にも多くの企業が試験を繰り返している。

自動運転にはレベルがあるらしい。
レベル1 加減速、操舵、制動がそれぞれ独立で自動化
レベル2 加減速、操舵、制動が協調
レベル3 運転者の監視が必要。必要な時は人間が制御。
レベル4 運転制御、周辺の監視も全て自動車任せ

自動車メーカーの状況
各国、各メーカーが自動運転の実験を繰り返している。
アメリカでは、テスラ、GM、フォード
ヨーロッパ勢もアウディフォルクスワーゲンダイムラーなど

我が日本勢は。
本田
ASIMOのAI技術を積極的に使っていく。

日産
18年 高速道路上の車線変更
20年 交差点を含む一般道での導入
目にあたるセンサーを重視している

トヨタ
この本では取材できなかったそうです。
え?そんなんでいいのか?って感じですが。(笑)

Googleディープラーニングがすごい。
人間が運転する場合、人間の脳が色々な判断をしている。信号のない交差点で、どちらの車が先に動くか?住宅地の暗黙のルール、見分けの着きにくいバイクと自転車。
このようなディープラーニングによって学んだ画像判断ができるソフトウェアの開発している。
つまり人間で言うところの頭脳。

技術革新への生き残り。
携帯電話からスマートフォンへの技術革新の際に起きた、ハードからソフトへの変化が自動車産業にも近い将来起きるのではないか?そして日本の自動車メーカーは果たしてその準備ができているのか?
この変化には、もう時間がないぞ。と、この本の著者は日本の自動車メーカーにエールを送っています。

私的考察
自動車の自動運転が導入されるのは、数年先というレベル感ではないものの、レベル4の車が販売開始となるのは、10から20年以内というレベル感なのかなと感じました。
我々一般消費者が使い始めた途端、携帯からスマホに変わったことによって大きく時代が変わったのと同じような変化が起きるんだろうなと思いました。

この本には記載のないことですが、電気自動車の導入によって自動車業界は大きくその勢力図を変えると言われています。

新興IT産業と新興電気自動車メーカーの組み合わせこそ、新しい時代に生き残るであろう自動車メーカーの形なのかと。筆者的考察としては感じでしまいました。

この戦いに日本勢が勝ち残って欲しいものです。